冬タイヤの基礎知識

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冬タイヤ(スタッドレス)の基礎知識

冬道を車で走る時は、スタッドレスタイヤの慣らし運転を済ませた上で、急発進、急ブレーキ、急ハンドルを避けて運転すれば、安全にスキーや温泉などに出かけることができます。

◎ 冬にはスタッドレスタイヤが大事!


まだ雪は降らないから、あまり雪の降らない地方だから… なんて思ってはいませんか? 冬にはスタッドレスタイヤが必要です。

★ 冬になったらスタッドレスタイヤが必要な理由

雪が降らなくても、冬道は路面が凍結する!
突然の雪でも安心!
チェーン交換もなく楽!
早期交換なら余裕をもって交換できる!

冬の運転ポイント

坂道のすれ違いは、上り優先!


雪の坂道では、一度止まったら再発進が困難なのですれ違い時は上りのクルマが優先!また下り坂では、エンジンブレーキをうまく活用!空転でツルツル凍結路面のことがあるので、特に注意!

トンネルの出入口は危険!


トンネルの出入り口は、光の強弱が大きく目がくらみます。雪晴れの時は、そんな現象がいっそう顕著になりますので、特に注意が必要です。
(視覚の暗順反応、明順反応)

スローインスローアウト!


カーブ手前では、十分な減速。コーナリングは、ハンドルをゆっくり切り、ゆっくり戻し、ゆっくりアクセルを踏む!

橋の上は凍りやすい!


遮る物がなく、いつも寒風にさらされている橋の上は、特に凍りやすい場所。スピードを落として、注意して渡りましょう。

交差点は事故が多い!


停止・発進を繰り返す交差点は、圧雪がタイヤの回転で磨かれて、ツルツルの凍結路面になっている可能性が。特に注意しましょう。

車間距離を十分に!


冬の道には、危険がたくさんあります。突然、凍結路面が現れることも。車間距離は、普段よりも多めにとりましょう。

「急」なことは厳禁

★ 基本はゆっくり発進

AT車・・・クリープ現象(アクセルを踏まなくても前進する現象)を利用しましょう。

マニュアル車・・・エンジンの回転数を上げすぎないでゆっくり発進。セカンドギアでの発進も効果的。

★ スムーズなハンドル操作を

カーブや交差点、車線変更などでは、ゆっくり慎重にハンドル操作しましょう。

★ 車輪をロックさせないこと

一気に踏み込まずにじわっと。ポンピングブレーキやエンジンブレーキを上手に使いましょう。

スタッドレスタイヤ Q&A

スタッドレスタイヤと夏用タイヤの違いは?

スタッドレスタイヤは雪や氷の上でも高いグリップ力を発揮できるよう設計されています。
◎ 硬さ

ゴムの硬さを比べてみると、スタッドレスタイヤの方が柔らかいです。柔らかいゴムの方が、凍った路面の凹凸により密着することができます。

◎ ミゾ

ミゾは、スタッドレスタイヤのほうが太くて深くなっています。これには、雪をしっかり掴む働きがあります。

◎ サイプ(切り込み

スタッドレスタイヤはサイプと呼ばれるギザギザの切り込みが、夏用タイヤと比べてたくさんあります。夏用タイヤの溝は主に排水のために設けられています。路面とタイヤの間の水を溝から逃がすことで、タイヤが路面にしっかりと接触し、グリップ力を発揮することができます。一方で、冬用タイヤの溝には、排水性能に加えて、雪や氷の上でしっかりグリップ力を発揮することが求められます。凍結路面では、これらの多くの溝の角で氷を引っ掻くことでグリップ力を増すことができます。

スタッドレスタイヤの寿命の判断はどうすればいいの?

スタッドレスタイヤは、プラットホーム露出と規定されています。

スタッドレスタイヤは、摩耗して溝の深さが新品時と比べて50%以下になると性能が低下します。そのため、使用限度は溝の深さが新品時の50%まで(プラットホーム露出)と規定されています。
また、タイヤはゴム製品であり、長期間使用すると徐々に硬くなり性能が低下しますので、シーズン前には販売店でタイヤの硬度を確認してください。

スタッドレスタイヤの性能を引き出す運転術を教えて!

スタッドレスタイヤの持つ性能を引き出すためにも、運転時に意識しておきたいポイント

★ 急発進・急加速や急ブレーキ、急ハンドルといった「急」の運転はやめる

時速30kmで雪道では2.4倍、ツルツルの氷上では8倍に制動距離が延びる。「急」は道路も摩擦するのでタイヤも摩耗が早いスタッドレスは柔らかいため特に早い。周囲の状況をしっかりと把握し、いつもよりもアクセル・ブレーキ・車間に気を付け走行するのがオススメ!

★ 外気温の変化を意識しましょう

冬の路面は朝晩だけでなく日中も常に変化をしていきます。日陰や交差点など凍結しやすい場所も潜んでいるので、気温や路面状況の変化を気にしながら運転をすることが大切です。

★ シーズン前に慣らし走行をしましょう

新品スタッドレスタイヤ装着時にはタイヤが馴染むまで、60km/h以下の走行速度で200km以上走行する慣らし走行をお奨めします。慣らし走行により、タイヤの表皮がとれて本来のゴムのグリップが発揮され、また、タイヤ交換前後の性能差に馴れていただくことで、安全走行が確保できます。

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